華

2024年4月5日(金) 晴れ．大雨の後，公園の桜がどうなったか気になっていた．行ってみると樹の下にピンクの落花が目につく．流石に無傷というわけにはいかなかったようだが，満開前だったことも幸いしたとみえて，まだ十分花見を楽しめる程度には残っている．樹によっては，ほとんど何の影響もみえないものもある．


インドあるいはバングラデシュの若い外国人家族が5〜6名，桜の下で興奮気味に手を広げたり写真を撮ったりして歓談していた．その家族の若い女性の衣装を見て，もう20年以上も前，イーストロンドンのホワイトチャペルの民族衣装専門店でサリーを買ったことを思い出した．彼らもこの日の桜を長く記憶にとどめるだろう．




私は民族の純血主義を支持しない．同時に，自らが外国人であることを忘れた異邦人を歓迎もしない．慎みを忘れる者はすべからく，日本文化によって歓迎されず，ある場合は疎外されるだろう．

抑制はこの文化を囲う城壁であり，その中に入ろうとするものは，登城の際の侍の正装のように，それを纏わなければならない．そして，別の精神の形式を見出しそれにしたがって装うことは，異邦人であることの特権であり，よろこびである．



イスラエル国内が緊張している．シリアのイラン領事館空爆に対する報復が，直接イスラエル国内への攻撃の形をとるかもしれないので，イスラエルの戦争大臣Yoav Gallantをはじめとする国防担当トップの官僚や軍人は，多正面対応の防衛体制を検討している．人々は必需品や食糧を買いだめているようで，イスラエル国内のスーパーの棚が空っぽになっている動画も拡散している．

イランからの報復は間違いないが，どこに，どんな反撃が，どの程度の規模で来るか次第で，我が国への影響もかわってくる．そもそも現時点でブレント原油先物価格がバレル90ドルを超えている．ホルムズ海峡に影響が及べば，こんなものではすまないだろう．

ウクライナ戦争も同様に終点が見えず．Chasov Yarに露軍が入りつつあり，慌てたフランスの国防相が露のショイグウと緊急電話会談したらしいが，相手にされるはずがない．戦場で勝っている方の交渉条件を聞かず，幻に終わったイスタンブール合意に話を戻そうとしても，ミンスク合意の裏切りが骨身にしみているプーチンが聞くはずがない．全く子供じみた外交で，現実的に何をどうしたいのか，さっぱり要領を得ない．はっきりしているのは，ロシアを勝たせるわけにはいかない，という念仏でまとめる結論だけ．

この袋小路わざわざ財布ごと引っ張り込まれようとしている極東のNATO「オブザーバー国」(？)に至っては，バカかと言いたい．何の義理があって北海や黒海の戦に献金するのか？ 国民の血税だぞ．



モスクワのテロは，実行犯の携帯を捜査当局が押収しており，その中身の分析報道が出始めた．露Security CouncilのPatrushevは顔つきだけでビビるんだが，大丈夫か，西側関係者諸君．


我が国の孤独死増加のニュースを視聴した：
https://youtu.be/cSZDo-S5wGs?si=FLvARdGdrZ8y-W9u

その下に書き込まれた，抑制を美徳として育てられた日本人の沈黙の叫びを，お世継ぎ世襲のバカ殿化と裏金内紛のお家騒動で忙しい政治家諸氏も，いちどお読みになられてはいかがであろうか．


この無情の世を独りで去った人々に