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宣告 [来るべき世界]

2024年4月21日(日)曇り.

朝,公園にいった.雨上がりで,緑が特に美しかった.

GreenForest2024Spring.jpg


「私の弁論を聞き 私の唇の訴えを心して聞け」 ( ヨブ記13章 6節 聖書協会共同訳 )





日英ともに,おなじ震える「唇の訴え」をきけ.そして誰がそれを聴いているか,誰が無視しているか,わかるときが来る.精算がなされるときだ.

無視した者たちは,何をもってその代償を支払うのか? 落選か? 失業か? 命を償うものは命しかない,とは不気味な宣告である.



米下院議長のマイク・ジョンソンは新たなウクライナ支援約608億ドル(約9兆4000億円)を正当化する際に,ロシア・イラン・中国を「邪悪な」新枢軸国として名指しした.ただし,第2次世界大戦の枢軸国とは異なり,いまや経済的に没落しつつある西側諸国にとって,今回の枢軸勢は容易ならぬ敵となるだろう.

ロシア1国に限定しても,西側はロシアを崩壊させるために過去前例を見ない制裁をうちだしたが,完全に失敗した.ロシアは欧州のどの主要国よりも経済成長している(IMFはそれが継続すると予測している)が,欧州は制裁によって逆に不況に陥っている.これにイランや中国が加わるのであるから,米軍のアフガニスタン撤退のようにお茶をにごして終わらせることはできない.


たしかに,支援金の大部分は武器をもとめてウクライナから自国内の軍産複合体に還流するので,その意味では,これはオイル・ダラーのシステムに似ている(中東の原油にドルで支払いをし,そのドルでアメリカの国債を買わせた).中東の石油ではなくて,この度は武器がアメリカから出ていく.軍需産業が受け取ったドル(米国民の血税)は,選挙前でカネがほしい政治家にとって旱天の慈雨となるだろう.おお喜びするわけだ.



ウクライナ支援法案の上下院を通過を受けて,ゼレンスキー大統領は「歴史を正しい軌道に乗せ続ける決断をしたジョンソン議長に感謝する」とのべている.('I am grateful to the United States House of Representatives, both parties, and personally Speaker Mike Johnson for the decision that keeps history on the right track.'--V Zelenskyy).

ゼレンスキーの判断とは異なり,最近のEUのトップの好戦的な論調はたんなるレトリックを超えつつあるようにみえる.つまり,逆に歴史はより危険な軌道に接近しつつある.


これで少なくとも米大統領選挙まではウクライナの敗北はないと安堵するむきもあるようだ.しかし,未解決の問題もある.戦争継続にはウクライナ兵の大補充が急務だが,これはどこから捻出するのか? キエフ市長の若い息子3人はドイツに逃れたまま帰国していないが,「彼らはいまやドイツ市民だ」と市長はいっている.金持ちも,政治家も,自分の身内を死なせるつもりはもとよりない.

そこで,ウクライナの中高年や女性が3日の訓練(!)で前線に送られている.コネもカネもない若者は命がけで国境の川を泳いで隣国にのがれるほかない.ウクライナの土地はBlackRockのものとなり,貧民は死んでその土地の肥やしになるのだ(前線に穴をほって死者を埋めて,行方不明者として処理している例もある.遺族に年金を払う必要がないため).

我が国も多額(1兆8,000億円)の援助を送っているわけだが,いったいどのように使われているのか? 

'But I can say that corruption really is not our number one problem. Our number one problem is the desire of most of us to immediately engage in corruption at the first opportunity.' (Oleksii Arestovych)





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