SSブログ

Nuland [来るべき世界]

2023年2月26日(日)快晴.

世界には唖然とするような御仁(ご婦人)がときどきいる.言葉をうしなうようなそれらの人々の言動をみるとき,オレは正気なのか,とまず自分を疑うのが小者なところで,その点は反省しなければならない.

イーロン・マスクの告発(まぁそりゃ言うでしょう)とそれに対する彼女のゾッとするような返答は大英博物館に展示すべきだ.アメリカのウクライナ外交はこのようなDiabolicalというしかない人物によって形作られている.

Nuland.png



我が国も地獄を見るときがそれほど遠くないだろう.お殿様はわかっていないらしく,わかい側用人を先頭にたて虫食いモードに入っておられるようだ.国会の定食メニューで食べるのは自由だが,食品に何が入っているのかの表示は厳格にお願いしたい.ダボスの外には,コオロギの嫌いな「家畜」もいるのでね.

それにしても,今週は一貫して品のない言葉しか出てこない.イヌから人間に堕ちたせい.


Nulandといえばこういうのもあったなぁ.例のウクライナのバイオラボの件だ.2024年の大統領選挙の結果次第では,例のラップトップとともに真相が明るみに出ることになるかもしれない.

アメリカの民主主義が虚像だと悟っていくプロセスで出会った一撃.



同時に,こんなジャーナリストが数多くいるUSAに脱帽.大した国です.













nice!(0)  コメント(0) 

銭の旗 [来るべき世界]

2023年2月25日(土)雨.このところほぼ毎日のように,家内が家庭菜園の野菜を食卓に並べる.大した量ではないが,なぜこれをいままでやらなかったのだろうか,と食べながら反省する.


ロシア軍のウクライナ全面侵攻が始まってから2023年2月24日で1年になった.2月23日に行われた国連総会の緊急特別会合で,ロシア軍の即時撤退とウクライナでの永続的な平和などを求める決議案が採択され,141か国が賛成した(反対7カ国).「ロシアの国際社会での立場を孤立させることに成功した」(朝日新聞電子版)という評価もあるようだ.そうなのか?


一方,棄権したの国(32カ国)もあって,そのなかには,インド,中国,イラン,南アフリカ共和国,ベトナム,パキスタン,モンゴル,ラオス等の主としてアジア・アフリカの国々が含まれる.

我が国はもちろんG7の一員なので旗振り役のすぐ横に立って,そうだ,そうだ,といっているのだろう.G7の主要メンバーといっても,三船の菊千代の迫力はもちろんなく,当然だが志村喬の島田勘兵衛の知略もない.せめて久蔵(宮口精二)の剣術があればかっこいいのだが,そもそも剣(核兵器)がないので,だれも恐れない.「薪割り流」の林田平八かな.「戦に何か高く翻げるものがないと寂しい」といって林田は旗を作ったが,我が国の掲げる旗は7000億を上回る銭の旗である.だれもみていないが.


最近,例の「戦狼外交」の趙立堅報道官の声が聞けなくなって,なんとなく少し寂しい気がする.あの戦闘的なスタイルは呆れると同時に,じつはどこかで嫌いではなかったからかも知れない.正直に白状すると,「君の言うとおりだ」とおもったことも何度かあったのである.

以下についても,同じ気持ちである:



US Hegemony and its Perils

Ministry of Foreign Affairs of the People's Republic of China, 2023-02-20.

(抄訳)

二つの世界大戦と冷戦を経て世界最強の国となった米国は,他国の内政に干渉し,覇権を追求,維持,乱用し,破壊と浸透を進め,故意に戦争を行い,国際社会に害を与えるという大胆な行動をとってきた.

米国は,民主主義,自由,人権を推進するという名目で,「カラー革命」を起こし,地域紛争を扇動し,さらには直接戦争を仕掛けるという覇権主義のプレイブックを開発した.冷戦の精神にしがみついて,米国はブロック政治を強化し,紛争と対立をあおってきた.国家安全保障の概念を拡大解釈し,輸出規制を乱用し,一方的な制裁を他国に強いてきた.また,国際法や国際ルールに対して選択的なアプローチをとり,適当に利用したり捨てたり,「ルールに基づく国際秩序」の維持の名の下に,自国の利益につながるルールを押し付けようとしてきた

本報告書(下記のソース参照)は,関連する事実を提示することにより,政治,軍事,経済,金融,技術,文化の各分野における米国の覇権濫用を暴露し,米国の慣行が世界の平和と安定,すべての人民の幸福に及ぼす危険性について,国際社会の関心を高めようとするものである.



20年にわたるアフガニスタン戦争は,同国を荒廃させた.米軍の作戦により,4万7千人のアフガン市民と6万6千人から6万9千人のアフガン兵士・警察官が犠牲になり,1千万人以上が避難民となった.アフガニスタン戦争は,同国の経済発展の基盤を破壊し,アフガニスタン国民を困窮のどん底に陥れた.2021年の「カブール騒動」後,米国はアフガニスタン中央銀行が保有する約95億ドルの資産を凍結すると発表した.「純粋な略奪 」と見なされる動きである.



米ドルの覇権は,世界経済における不安定と不確実性の主な原因である.COVID-19パンデミックの際,米国は世界金融覇権を乱用し,世界市場に何兆ドルも注入し,他の国,特に新興国がその代償を払わされた.2022年,FRBは超金融緩和政策を終了し,積極的な利上げに転じ,国際金融市場の混乱を招き,ユーロなど他国の通貨が大幅に下落し,多くの通貨が20年ぶりの安値に落ち込んだ.その結果,多くの途上国が高インフレ,通貨安,資本流出という難題に直面することになった.これは,かつてニクソン政権の財務長官ジョン・コナリーが,「ドルは我々の通貨だが,あなた方の問題だ 」と,自己満足しながらも鋭い正確さで発言した通りであった.

〜〜〜


NATO軍は戦闘を継続できるのだろうか? 言われていたのとは逆に実はロシアではなく,NATOのほうが先に弾切れになるのではないのか? アメリカですら各種砲弾のストックの減少が懸念されていると読みかつ聞く(海外の各種地政学サイト).

太陽光・風力その他ではエネルギーが不足することが明らかになったとき,その時点で再生可能エネルギーへの投資から化石燃料生産へ急ハンドルを切っても石油増産には間に合わない.関連インフラへの投資が実際のオイルを生むまでには長い時間が必要だ.

SGDsだかESGだか特定の利権促進でスクラップにされてしまった設備は錆びついてしまって使えないように,一旦縮小したパットしないローテク砲弾生産の基盤設備は急には戻らない.今ウクライナの前線で弾が足りなくなっているのはどちらなのか?

米軍がサイドワインダー(バカ高ハイテクミサイル)で中国製バルーン(風船)1個を撃墜したのは,何とも象徴的である.加えて,ウクライナの街路から半ば誘拐されて,同前線の「肉挽き器」の中に放り込まれている人々は,実弾を見たことすらない農夫ではないのか.弾があっても当てられない.

NATOは早く休戦に持ち込まないと,収拾がつかなくなるぞ.国連決議の必死さが透けてみえる.











nice!(0)  コメント(0) 

忘れ得ぬ人々 [War]

「戦後二十五年,おれたちを戦争に駆り出した奴と,同じひと握りの悪党どもは,まだおれたちの上にいて,うそやペテンで同じことをおれたちの子供にやらせようとしている」
―大岡昇平『ミンドロ島ふたたび』



2023年2月24日(金)晴れ.

いろいろ世の中の動きが速いので,情報収集に時間がかかる.睡眠が不足して,昼間に頭が回らない.頭がまわらないと書く内容も品がなくなる.それもいいかも.


ウクライナ紛争,ロシア版SMOが始まった頃から,欧米の主要メディアを相手にしていない日本人は少なくないだろう.ただし,金魚のうんこみたいにそのあとからついていく日本のメディアは,面白いので読んでいるかもしれない.

あぁ〜この新聞はやっぱりこのレベルか,あれぇ〜NewsweekやCNN,英米の両 Timesが久々にまともなことかいているぞとか,この記者や評論家や学者はこの程度かと値踏みして楽しんでいる.それにしてもよく書くな,原稿料はいくらかなとか.

自分の裸が透けて見えていることが未だにわかっていないらしく,基本的に同じ夢の変化球を報道している.変化球の特徴はブレることである.しかし,我々はすでに一回騙されたので骨身に染みたのだ.


紛争の当初から,主流メディアのジャーナリストが怖くてだれもいかないウクライナ現地の最前線から,現場主義で報道した人々のレポートを知っている者たちが,どうしてロンドンやワシントンの特派員オフィスの外から青い空に向かって語ることをまともに聞くとおもうのか,その思考回路が理解できない.

記事の前後の長い肩書で納得させる時代は,すでにコロナ報道で粉砕された.ファウチの社会的ポジションと言動を見てみればいい.米国の公衆衛生のトップやCDCのワレンスキー女史がなにをどう語ったかを.WHOのテドロスに至っては,存在そのものがジョークだ.それらの偽善とウソを見せられて,どんな肩書が信じられというのか? いまやサブ・スタックでしっているのに,中身の透けた検閲報道など相手にするはずもない.


信じられるのは,どうやらこの戦争をどうしても継続したい連中がいるということだ.それらの連中の目論見と今後の意図,およびその呆れるしかない人類支配計画の誇大妄想からの脱出が,いまの中心的な関心事である.つまり,とうとう陰謀論で模範解答AIニュースと勝負するしかなくなってきたのである.後手だろうと,社会と人間の全体を俯瞰できないアルゴリズムに負けるわけにはいかない.


忘れることができないのは,昨年のたしか夏前後に見たウクライナ前線の動画だ.ロシア軍の捕虜となった中年のウクライナ兵へのインタビューである.憔悴して痩せ汚れたその兵士は,隊長が戦死したあと自分が代わりに戦車小隊の隊長にさせられた,と魂が抜けたような弱々しい声で語った.

(問)「戦場に駆り出されるまでは,お前は国で何をやっていたのか?」
(回答)「ブタを飼っていた」


〜〜〜

「班長殿の地方の職業はなんでありますか」
と兵隊がきくと,
「何だと思う.あててみろ」
「会社へお勤めですか」というのが,みなの返事であった.
「みんなほんとに,そう思うか」
「はあ」
「そうか,そう見えるか.実はカジ屋だよ」
…深川の小鉄工所の息子の由である


吉田軍曹もマラリヤにかかった.大きな顔を真赤にしながら,彼はよく働いた…
「吉田班長はよく動けるな」
「百姓だものな」
彼は逆三角形の大きな肩を左右にゆすりながら,道のない崖を上って行った.これが彼をみた最後であった.


隅田軍曹―ということにしておく―もおとなしいただの分隊長である.地方における職業は浅草の飾職である…
「隅田班長,貯金をしないそうだが,ほんとうか」
「はい,しません」
「みんなするんだがなあ」
「あたしはしないのです」
隅田軍曹は理由をいわなかった…彼の拒絶のおとなしいけれど,断乎たる調子が,異様な印象を与えた.彼は俸給の全額を内地の家族に送っていたのである.


笠原一等兵は無口な農民である.彼は水牛を扱うことがうまく,中隊が水牛を酷使するのを憤慨していた.山中では山地人の畑のものを採るのをいやがった.山地人は大木を切り倒し,日当たりをよくした場所に,芋や豆を植えているのである…「人間が作らなければ,どこだって食物があるわけはねえ」と,私の感想に対し,笠原は答えた.


大岡昇平「忘れ得ぬ人々」


〜〜〜


ちょっと考え方を変えたほうがいいような気がしてきた.時間が限られているので,もうわからない連中にかまっている暇はない.コロナのときと同じで,自己防衛に全力を注ぐしかない.頭が固まっている人を,いくら説得しても無駄だ.

某国の政治的トップに何かを変える指導力やビジョンは全く見えないし(グレート・リセットを除けば),それはG7全てのトップに当てはまる.magnificent sevenではなく,incompetent sevenである.

各国民はそれぞれ自己判断で自分と家族の将来のどう安んじるかを実践的に考え,実行するしかない.国に期待しても無駄だ.同じ意思と視野をもつ人々のコミュニティの中で相互扶助によって乗り切るしかない.この度は,そこがコロナとは違う.一人では乗り切れない.






nice!(0)  コメント(0) 

10ヶ月 [イヌ・散歩]

2023年2月22日(水)晴れ.随分春めいてきた.2女の退院が待ち遠しいが,どうなるやら.


この2年のコロナ騒動で身にしみたのは,情報の正確さと広さ・深さが選択と行動の拠り所となるという当たり前の原理だった.残念ながら,専門家と称する人々の発する情報の少なからずが,後ろに見えない紐のついたもので,狭く,不正確で,命をかける選択の基礎として信頼できないものであった.

今もそうだ.ウクライナ情勢や世界がどこに向かっているか,我が国はどう選択すべきかなど,マスメディアの流す情報は笑うべきものだ.国民をバカにするのもいい加減にしてもらいたい.我々が知りたいのは,現実で辛酸をなめている庶民を納得させるに足る,徹底的なリアリストによるnitty-grittyだ.紐付き専門家の夢の解説ではない.


たとえば,アメリカはノルド・ストリームを爆破したのか? まさかアメリカが他国の枢要なインフラを破壊して,その主権を無視・侵害するような行動に出るはずはない.ロシアだけでなく,同盟国ドイツの所有権の蹂躙でもあり,しかもウクライナ侵攻以前から爆破計画が始まっていたと報道されているのだ.もし真実ならば,民主主義を盾にウクライナに侵攻したロシアを批判するなど笑止千万だ.したがってこれは陰謀論者シーモア・ハーシュの偽情報であり,取り上げるに値しない.


信じたい人はバイデン政権と西側主要メディアの沈黙を信じればよい.読売の報道どおりに信じればよいだろう.それぞれの信念は自由である.


「愚かで,悟りもなく,目があっても見えず,耳があっても聞えない民よ,これを聞け」(エレミア5:21)

〜〜〜


もう数日で死んで10ヶ月である.最近は昼間に公園を一人で歩けるようになった.すれ違うイヌに目がいくようにもなってきた.

昨日,公園で自転車を止めていると,数メートル先に白柴がいた.飼い主の女性は座り込んで携帯を操作中で,10歳くらいの白柴はその横で所在なさそうにしていた.

みていると,目があった.笑いかけた.すると,様子がかわって,こちらを意識するのがわかった.「あれ,あなた,誰でしたっけぇ?」というように.

面白くなって,片手を挙げて「はーい!」と笑って(無言で)挨拶した.すると,白柴は明らかにalertの状態に入り,全身に力が入って固くなりこちらを注視してしている.飼い主は気づかない.

そのまま見ていたかったが,ちょっとかわいそうな気もして,自転車のそばを離れるときに,2度だけ振り返ってみた.ずっと視線が追いかけているのがわかった.表情は真剣で笑っていない.ずっと見ていたい気持ちを振り切るのに決意がいった.



私の柴犬も同じようにした.信号停車中の車の中を覗き込んでうごかないことがよくあった.そんなときは笑いかけていたので,見つめられている人も気がつくと笑いを返した.知らない人には愛嬌よしだった.

イヌがこれほど繊細で豊かな感情をもっているとは思ってもいなかった.全く知らなかった世界を開いて見せてくれた.もっと長く生きていたら,もっと見せてくれただろう.

I mourn you.



nice!(0)  コメント(0) 

汚い算盤 [来るべき世界]

2023年2月21日(火) 晴れ.肌寒い.


「林芳正外相は16日,大地震で被災したトルコとシリアに対し,世界食糧計画(WFP)や日本の非政府組織(NGO)などを通じて総額約2,700万ドル(約36億1300万円)の緊急人道支援を実施すると発表した」.

大地震に呆然とする親日国トルコにはシリアと合わせてたったの36億円.ウクライナへは7,370億.この数字の落差に関して,ちょっと汚い算盤を弾くことにする.


ウクライナにおくる7,000億以上の見返りはなにか? ゼレンスキーとその腐敗した取り巻き,プロパガンダ映画製作グループの私腹は支援金をちょろまかして肥え太るかもしれないが,肥溜めに落としたお札は底なし沼に落ちていくだけで,洗っても使えない.ゼロだ.

それどころか,荒廃した国土と疲弊したウクライナの人々に平和をもたらさない.むしろ,戦闘を長引かせ,一層エスカレートさせて,苦しみを増幅させる.復興にも巨額の資金と時間を必要とするだろうから,長期間に渡って与える側にはなりようもない.


一方,トルコに3000億送るとすればその見返りはなにか? エルドアン大統領は再選されないかもしれないが,トルコはNATOの一員でありながらロシアと友好関係を築いている.つまりプーチンと話ができる.

「ロシアのプーチン大統領は13日,国際会議が開かれているカザフスタン首都アスタナでトルコのエルドアン大統領と会談し,トルコに天然ガスのハブ拠点を作る計画を提案した・・・エルドアン氏は13日の会談の中で,トルコがロシア産穀物や肥料を先進国以外に届ける支援を提供できると表明した.トルコはこれまで,ロシアがウクライナの港から穀物輸出を認める合意の仲介で重要な役割を果たしている.」(CNN 2022年10月14 日)


近い将来,再生可能エネルギー政策の失敗が明らかになるときが来るだろう.それのみではとうてい産業・経済・国民生活全体が必要とするエネルギーをまかなえず,同時にバイデン政権のグリーン・ニューディールで化石燃料関連産業への投資を抑制したツケが,深刻なエネルギー危機をもたらす.盟主のアメリカは頼れず,食糧危機と相俟って2重津波となって世界を襲うだろう.

そのときに,資源・エネルギー大国のロシアに支援を求めることができるのは誰か? トルコであり,シリアである.そのトルコに,隣国ロシアからの(シベリア超特急)支援の交渉を依頼できるのは, かつて瀕死のトルコに3000億円を送った我が国である.いまの3000億円の投資が日本国民の将来の生命の危機を救うのだ.

汚い計算か? 確かに.しかし殆どの場合,現実は美しくない.









nice!(0)  コメント(0) 

従属国における政治家の質 [来るべき世界]

2023年2月20日(月) 晴れ.だいぶ暖かくなったが,夕方の風はまだ冷たい.

基本,国内の政治のことはかきたくないのだが,今日は久々に国内ニュースに驚かされた:「岸田総理はロシアによるウクライナ侵攻から24日で1年となるのを前に,「ウクライナに対して新たに55億ドルの追加財政支援を行うこととした」と表明しました.
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/338763?display=1


55億ドルとは,現在のレートで7,370億円である.我が国はNATOの構成国ではないのだ.これだけの金額を紛争の当事国の一方にサッと出す余裕はどこにあるのか,またそれがこれから先の日本の国益にどのようにかなうのか説明してもらいたい.

アメリカは連邦政府の負債がGDPの1.3倍になったと大騒ぎしている.一方,我が国の負債の対GDP比が2.6倍になっていることに呆れて騒いでいる国などない.他所の国の借金のことなど,どうでも良いのだ.

ワクチン接種後のダメージに苦しむ国民は放置しながら,他国の国際紛争には肩入れし,1年経ったからと,これ程多額の金を出すのか.気でも狂ったかと言いたい.中立を保って国民の方を向け.我々に余裕はもはやないのが見えないのか,と腹立たしい思いが書ききれない.

あぁ〜真の独立国家になってほしい.







nice!(0)  コメント(0) 

エスカレーション [War]

2023年2月17日(金) 晴れ.夕方,公園をあるいて汗ばむも,まだ肌寒い.

日銭稼ぎの仕事の他に,一日いくら時間があっても足りないくらい,調査すべきこと,知りたきこと多し.その相当部分は今と近い将来の生活に直結する実際的なことだが,同時にまったく生活となんの関係もないことも多い.どっちも大切で不可欠.

もう駄目かなという気が日々強まる.考えていることが四畳半の想像力というしかなく,ガキの喧嘩レベル.







nice!(0)  コメント(0) 

East of Eden [音楽]

2023年2月15日(水)晴れ.


若い頃, V. Ashkenazy(piano)のK466のレコードを大切にしていて,安いポータブルステレオでほとんど毎日,その魔術のような音楽を聞いていた.オーケストラはLondon Symphony Orchestraで指揮はHans Schmidt-Isserstedtだった.ちょっとドイツ風に硬かったが,そこが好きでもあった.

London Symphony OrchestraはいまYouTubeに自らのチャンネルをもっている.そこにこれをみつけた:



聴きかつ見ていると,ヨークシャーのハワースに行ったときのことが思い出される.下手な英語で「この茶色く赤っぽい植物はなにか?」と友人の女性にきくと,それはHeatherだと教えてくれた.「日本にはないのか?」と彼女の夫.「ない」と私.

ヨークシャー出身の彼女は紫色が好きで,それは花咲くときのHeatherの色だといった.赤黒いHeatherに覆われたムーアは'East of Eden'の音楽的額縁にぴったりと嵌る.荒野を包み込んで裁かない.

彼女の夫が日本に来たとき,自分のCDのコレクションをみて,おまえのは全部Mozartのピアノ協奏曲じゃないか,と笑った.そして,その中の1枚を取り上げて,自分はこれを指揮したことがあるといった.彼はピアノでベートーベンを聞かせてくれもした.

これら最上の思い出は,すべて音楽につながっている.そして,それらはK466から発したかけがえのない変奏である.



nice!(0)  コメント(0) 

汐見台 [イヌ・散歩]

2023年2月13日(月)暗い月曜日.

昨日は天体の運転で海の中道公園にでかけた.家内を含めて3人で自転車をこいで,海を望む汐見台までいった.ここはイヌ連れで何度も来たところで,あちこちにそのときのイヌの姿をみた.

自転車道路の左手の低木の向こう側は風荒い玄界灘で,「おーい〇〇,また来たぞ」と自然に声が出る.後ろから自転車でついてきた家内が「何いってんの」といった.

それもそうだ.かつてここを歩いたのは自分とイヌだけで,その時のことは他に誰も知らない.そのとき何を考えてリードを引いていたか,戻ってきたいま何をおもっているか,伝えようもない.ただ今もついて来る影にむかって声が出る:I still remember you.

2016年10月20日(海の中道海浜公園汐見台下にて)
siomidai.jpg



ここ1週間ほど海外の非主流メディアで話題になっている例の「アメリカはどのようにしてノルドストリーム・パイプラインを破壊したか」というSeymour Hershの調査報道は,どうやら西側の主要メディアではほぼ無視されているようである.

あるコメンテーター(英国)は,この爆弾レポートを評して「導火線の長い爆弾」(爆発するまで時間がかかる,の意)といっていたが,いまは発火すらしていないのかもしれない.しかしそれは不発弾を意味しない.炸裂すれば致命的なので存在を無視するしかないのだろうが,不利益を被った当事国の内部ではブスブスと煙が立っているに違いない.

この件で,日米関係についてかねてから個人的に考えていた懸念を再確認した.ドイツを日本に置き換えて考えるだけの簡単な推論であるが,ここでは書かないほうがいいだろう.

他にも黙殺されていることが多数あると思われる.戦闘はより高い沸点にむけて駆け上がりつつある.all hell breaks loose は遠い先のことではないだろう.




コロナ騒動の2年間で,もう世界の車輪が外れて暴走していることを見ているだろうに,その行き先にどうして幻想をもつことなどできるだろうか? そんなはずはないだろう,という阿鼻叫喚がいま進行中である.




nice!(0)  コメント(0) 

元禄忠臣蔵 [映画]

2023年2月10日(金) 晴れ.

夕方,久々に餃子の王将の餃子持ち帰って,仕事帰りに寄った天体と食べる.店内で餃子が焼き上がるのを待っている間,レジで注文し支払いをする人々を観察するのは楽しい.一人暮らしの日常生活の様子が,ごま塩頭の後ろ姿に透けてみえたりする.


『元禄忠臣蔵』(溝口健二)を見た.なんと討ち入り場面のない品の良い忠臣蔵で,死ぬことを知っていた日本がそこに甦る.

カット毎に所作一つ一つを省略せずに撮るので,ゆっくりとした時間の流れに沿って,人物の想いの微妙な揺れや屈折の翳が,見るものの内側にはっきりと軌跡を描いていく.

彼らの内面に入り込み同化するために必要十分なテンポは何か,それをこの映画は知っている.だから彼の作品は,自らの想いの底を探ることを我々に強いる.そして最後に,一つの経験を生きた,という充足を抱かせる.日本映画において,これ以上の監督を私は知らない.





nice!(0)  コメント(0)