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イヌの背中 [イヌ・散歩]

2022年12月28日(水)晴れ.寒かった.北向きの部屋で寝ていると,温度調節が難しくて夜中に目が覚めてしまうことがほぼ毎日で寝不足になる.今日も1日朦朧としていた.


海辺を散歩したときの写真を,古いパソコンの壁紙にした.私のイヌは景色の良い場所にくると,よいしょと座り込んで動かないことがよくあった.そんなときは,後ろに座って頭から背中にかけて撫でながら,一緒に風景を楽しんだ.年齢とともに運動量が減って,太めになってきた背中の感触を掌が覚えている.


先日久々に古いパソコンをつけて,忘れていた壁紙のパノラマが目の前にぱっと広がり,一緒に景色を見ていた日のことが直ちに蘇ってきた.きっとずっと忘れないだろう.


今年もあと数日で終わる.年末から年始にかけても,在宅の仕事が目白押しでそのバタバタが今年の記憶の大半を片隅に追いやろうとする.世知辛い世相では喜ぶべきことなのかもしれないが,経済的な問題に追いまくられて閉じる年の瀬は情けない.来年にかけて,世界情勢も,経済も,大動乱の予感しかないが,それらは木星の大斑点のように遠い.

イヌと過ごしたなんの変哲もない毎日の散歩が永遠の時間だった.年の瀬には,国宝梵鐘のライトアップを一緒に見に行っていたなんて嘘のようだ.贅沢なルーチンを失ってしまって,あとを埋めるべき何ものもない.


今日で死んでちょうど8ヶ月になった.


By the deep Sea, and music in its roar:
I love not Man the less, but Nature more
--Lord Byron

NatureMore.JPG


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背番号1 [来るべき世界]

2022年12月3日(土) 晴れ.



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