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Trudeau: diarrhea, cocaine, or just 'a malign narcissist'? [来るべき世界]

2023年9月29日(金)晴れ.時間ばかりが過ぎていき,つい1〜2年前のことも忘れられていく.それではならじと頑張ってみる.今回は「カナダ国会SS騒動」,つまりトルドー首相の例の1件とその後の展開に注目する:



この元SSの男性がカナダ社会のどこに「隠れていた」のか,ということだが,どうも隠れているどころか,地域社会でよく知られていたようだ(これはSNSの情報に基づく).メンゲレの死をめぐる世界的な報道を覚えているものとしては,ナチに直接関係した人物がカナダの国会に招かれることなど想像もできないのだが,彼らの逃避先としては,南米がよく知られていた.

一方,米国と比較して,「カナダにはウクライナのコミュニティがあり,そこに行くことはずっと容易だった.残念なことに,かれらの信条も同時にそこに持ち込まれて,コミュニティのメンバーにそれを広めた.そして大いに不幸なこととして,カナダからウクライナにそれが逆輸入されたとおもっている」(Alexander Mercouris)

今回のナチ騒動はカナダの国内問題だ.しかし,これが西側でほとんど報道されず,報道しようとするものの口を塞ごうとする力が相変わらず社会を覆っていることは看過できない.結局なにも変わっていない.それどころか一層悪化してさえいるのかもしれない.

mRNAワクチン接種義務化を定めた国や地域で起きたこと,カナダのトラック野郎(Freedom Convoy)に対するトルドー政権の預金封鎖を思い出さない人はいないだろう.トルドー首相は彼ら'fringe minority'とよんだ.

'fringe minority'こそが重要なのだ,と問いてきた我が国のメディアはなぜ沈黙しているのか? 沈黙はいかなる雄弁よりも多くを語る.ヘタな注釈など必要ないだろう.

それにしても,トルドー首相の今回の「カナダ国会SS騒動」をかんがえるにつけ,彼がWEFのK. シュワブ氏のprotégéであることに思いが至るのは当然だろう.昔から言うではないか,生徒を見れば先生が分かる,と(いわないかw).

もっと書きたいが,そうすればこのブログも閉鎖の憂き目に遭うかもしれない.それでは大切なイヌの思い出をかく場所がなくなってしまう.ここまでにしよう.



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1年5ヶ月 [イヌ・散歩]

2023年9月24日(日)晴れ.随分と涼しくなった.

昨日の夕方,自転車にのって水城にいった.本来は山に行きたかったのだが,買ったばかりの変速機つきのスポーツ自電車でトライしても急な坂道はもう上れない.諦めて,混雑する道路を避けて,裏の細道をこいでいくうちに水城が見えてきた.

水城の杜もすっかり秋の気配だ.涼しい風が心地よい.ジャーマンシェバードが1頭,車で来たらしい飼い主の女性と戯れていた.ここは死んだ柴犬を連れて何度も来たところで,周囲を一緒に歩いたときのことが思い出された.

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それから自然と近くの御笠川の川辺に足がむいた.川沿いの芝のキレイな場所に出ると,私のイヌは自分から伏せをして動かなかった.そこで,一緒にすわって夕暮れ時の川面を眺めるのが散歩のルーチンだった.

餌を探す白いサギが何かの音に驚いて飛び立つ.大きなフナの群れ,棟数をしめす数字だけが目立つ対岸の集合団地の列,そこから出てきて向かいの川辺を三々五々散歩している高齢者.そうした光景をすわってずっと見ていた.

しかしいま,ともにくつろいだ場所は,どことなく寂しげな夏草が繁茂して水面の眺めを遮断していた.かつてここまで伸び放題になったことはなかった気がする.風景が来なくなった昔の馴染みを待ち続けるはずもない.自転車を止めて周囲を見回しても,なんだお前か,今ごろ一人で何しに来た,とそっけない.もうすっかり別の場所になってしまった.


伏せし跡 剥げ窪みたる 夏芝に
幻見たり 戻り来るらむ


帰宅して,ウクライナ情勢,カナダとインドの関係緊張,中露外相会談,今後の米市場見通し,世界の金融機関のデリバティブ取引の(帳簿外)取引残高と中国のGOLD保有高についての読み,かつ聴いて,起ころうとしていることについて再びアレコレとかんがえる.

〜〜〜

“Who's that?” asked Boris. “That is one of the most remarkable, and for me most unpleasant, of men. That is the minister of foreign affairs, Prince Adam Czartoryski. It's these people,” Bolkonsky said with a sigh which he could not suppress, as they were leaving the palace, “it's these people who decide the fates of nations.”―War and Peace

〜〜〜


まず戦争に巻き込まれないようにすること,つぎにエネルギーや食料をふくめ自国民の日常生活を維持するために最低必要な物資を備えること,この2点に全力を傾注してほしい.






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In the process of dying [映画]

2023年9月17日(日)曇り.東京から4日間戻っていた3女が花の都にもどっていって寂しくなった.

ここ数日,激しいめまい(それに伴う吐き気)に襲われて,周囲の上下左右が回転して立っていることができない状態が頻発している.死んだイヌの前庭疾患がこんな具合だった.どこかがおかしくなっている.7年ぶりにふたたび死を意識する.


アメリカの銀行連鎖倒産第2波が秒読みにはいった.一方,Shanghai Gold Exchangeで金価格が高騰している.ほぼ無敵状態の米ドルと米実質金利上昇と明らかに逆行し,金価格が落ちない.

BRICSはやはりドル1強支配を徐々に,それから急速に終わらせるだろう.我がyenはどうか? もう考える気がしないので,書く気もない.


「日本はいま滅びつつあるんですよ,皆さん」.視聴傾向にに合わせてランダムに並んだ(らしい)YouTube動画の中で,なにげなくクリックした「馬渕睦夫チャンネル」の動画の最初の方で,馬渕睦夫氏(元駐ウクライナ兼モルドバ大使)はそう語った.


しばらくその言葉を考えていて,イーロン・マスクの最近のXへのポストが連想された:

'I am a citizen of the United States and have only that passport. No matter what happens, I will fight for and die in America.

The United States Congress has not declared war on Russia. If anyone is treasonous, it is those who call me such.

Please tell them that very clearly.'


彼はUSAの何をdefendしたいのか? 同様に一つのパスポートしか持たず,そのパスポートの国で死ぬだろうことは間違いないが,わたしはどの国のためにも他のどの人々とも戦うことはしない.ただ,この国の滅びつつあるもののを(すくなくとも自分の中では)死守する責任を自覚する.

滅びつつあるものとは,『残菊物語』(1939年)のような美しい映画を生み出した日本の文化である.このような映画が世界の他のどこにあるだろうか? 「良うござんした」というお徳の最期の一言は,すべての映画の中でもっとも好きなセリフである.そこに込められた意味こそ,滅びつつあるものである.

日本人がこの言葉の意味を理解できなくなってしまったら,この国はもう存在する意味がないかもしれない.しかし,もはや見ることさえなくなってしまった映画をどうやって理解するのだろうか? 魂のない映画は,技法であって映画ではない.




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あらゆる意味で岐路 [来るべき世界]

2023年9月14日(木)曇り.夜中やはり暑くて目が覚めて,しばらく眠れなかった.寝不足で頭もおぼろ,緩みまくり.したがって,書くこともデタラメ.


ドイツはもうダメかもね.いつまでも他人の言うことばかりきいて,現実と自国民を無視するとどうなるか,重大な教訓である.



それにしてもアメリカもどうなるのか,他国ながら社会の衰退の兆候が露わにみえる.ぴったりとこの国家に追随するどこかの国も,シェディングでおなじように病気になるわ.なってるし,もう.

米地方銀行の連鎖倒産も再浮上近し.GFCはまだ軽かったなんてことになるらしいぞ.どうなることやら.



白昼夢を見すぎると現実から復讐されるが,こっちもどうなるやら.ETって昔からいたのなら,ネタ古すぎ.相手も待ちくたびれてミイラ化してるで.



社会として一番重要なことは,free speechを死守すること.これが滅びると,他もすべて死ぬ.独立系メディアに頑張ってもらうしかない.

イーロン・マスクがTwitter買収したのは大きかった.あれで大手メディアの存在意義はほぼなくなった.実質所得減で財布に2,000円しか入っていないのに,カネだしてだれが読むんだよプロパガンダ新聞.



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3つの1兆ドル [War]

2023年9月2日(土)曇り.台風接近の影響もあるのかもしれないが,秋っぽくなってきた.

昨晩は長い手紙(e-mailだが)を家族に宛てて書いた.来たるべき新パンデミックとロックダウンに備えるために,知っておかねばならないことを中心に説明した.書きながら,2020年秋から2021年にかけて,同じようなメールを夜中まで何度も書いたことをふたたび思い出した.1通ごとにA4で数枚,60通以上になることは確かだが,正確には何通になるか覚えていない.

当時,米大統領選以来,それまでの世界観のコペルニクス的転回を経験しつつあったこともあって,英Channel 4でGaviのトップの一人が,女性司会者をまえにパンデミック到来を「これは大変な事態なのだ」と机を叩くように警告したときの表情の深刻さは,夜中の眠い目を見開かせ,そのままキーボードに向かわせるに十分だった.

あれから3年が経って,うまく騙されたな,という自己嘲笑とおかげさまでという感謝が入り混じって残っている.おかげさまで,と思うのは,袖の下に何があるかをみせてもらったという思いからである.また,来たるべき2回めに備える貴重な経験ともなった.ただ,次はもっと厳しくなるだろうと予想している.たとえパンデミックが再来しなくとも,まず経済的な面で追い込まれるだろうからだ.



数日前の報道によると,我が国の来年度の概算要求が3年連続で110兆円をこえ,過去最大になる見通しだという.この数字を見て,これまた最近よんだ100兆円超え支出に関する記事3つが連想された.

第1は,米国の軍事支出である.$877billion(中国・ロシア・インドなど米国以外の軍事支出上位10カ国の合計=$849billionより多い)というから123兆円を超える(Source: Stockholm International Peace Research Institute Military Expenditure Database April 2023).日本の概算要求額なんか目じゃないよ,というわけである.しかし当然心配になるのは,このカネをどうやって工面しているのか,ということ.

正確には当事者にきいてもらうしかないが,連想して思い浮かぶのは米国の負債である.現時点で,合衆国のNatinal Debtはおよそ32兆8,281億ドルである.GDP比でみると,121.8%程度に過ぎないとも言えるが,巨額であることは間違いないし,52.5%(1960年)ー34.7%(1980)ー56.5%(2000)ー121.8%(2023)と近年急増しているのはやはり気になる.

第2の100兆円超えは,その米負債の利払いの金額である.これが,年間で1兆ドルに近づきつつあると言う.概算要求総額が利払いで消える.これはちょっとまて,といいたくなる.「この借金を返済し続けることになる将来の世代は,前の世代がどうして自分たちにその費用を負担させようと思ったのか不思議に思うだろう」とあるアナリストは書いている(Sean Ring「幻想から現実への目覚め」,2023年8月31日).

第3の100兆円超えは,もっとも不気味なものと言えるかもしれない.アメリカの消費者のクレジットカードの残高(2023年第2四半期)は450億ドル以上増加し,初めて1兆ドルに達した.これは消費者がすでに使ってしまったのだが,返済できずに溜まっている金額のことである.あちこち借金転がしているのかもしれないが,支払いから逃れることはできないので,債務不履行が増える.

SMBC日興証券の米国上級エコノミスト、Troy Ludtka氏はこう書いている:

“This is an issue because the sustainability of consumers' pandemic debt-binge was partially predicated upon their incomes steadily rising,” Troy Ludtka, senior U.S. economist at SMBC Nikko, said in a client note. “Instead, the opposite occurred, and now the rate at which borrowers are running late on their debt payments is back to pre-Covid levels. This could be the newest challenge facing embattled commercial banks.”
(Jeff Cox 'Credit card balances jumped in the second quarter and are above $1 trillion for the first time')


これらはアメリカだけの話なのか? だとしても,へその緒以上の絆で連結された世界経済が米国経済の落ち込みの影響を受けないわけはなく,ここから派生した影響がどこかで我々を直撃してもおかしくない.


ウクライナ紛争については相変わらず嘘情報が出回っている.もう少し注意深く報道すればよいのだが,ロシア軍はそのうち「砲弾切れ」の競馬予想報道レベルからあまり変化はないようにみえる.どうでもいいけど・・・信頼していないので,自分で調べて納得している.1回騙された恨みは深いのである.


戦場の現実とは何だろうか? 仏軍の砲弾の飛び交う中,逃げ遅れたTushinの砲兵中隊の撤退をひとり果敢に手助けしたボルコンスキー公爵が,戦場のvalorを振り返るところがある.彼はアウステルリッツの戦場に,自らにとってナポレオンのトゥーロンに匹敵する戦闘を見いだしたいと願っていた.しかし彼が見出した戦闘の現実は願望とはまったく違っていた:

'Price Andrei looked at Tushin and, saying nothing, walked away. Prince Andrei felt sad and down hearted. All this was so strange, so unlike what he had hoped for.'












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