侵略

2022年10月30日(日) 晴れ．

どうやらこの世界は，人間ではない「モノ」によって乗っ取られつつあるようにみえる．彼らは自らのもとの棲家を失い，地球環境に適合したハイブリッドとして増殖する計画を推し進めているのである．既に人類の社会的ヒエラルキーの上層部はもはや人間ではない．

これを侵略説とよぼう．そのうち侵略説をつかって何らかの行動制限を煽る者たちが出てくるかもしれない．そんなバカなって？


しかし，コロナ以降おかしなことが続いているのに，語る立場にある者たちが，沈黙したままなのはもっと奇妙である．彼らの頭の中は1次元なのか，あるいは狭くギュウギュウ詰めで，カネと出世と保身のスペースしかないのか？ 既に異人たるべく埋め込み済みなのか？ もう推測する興味すらない．




先程あなたのアカウントにアクセスがありましたが，確かにあなたですか，とGmailがとどく．一杯ありすぎて，どの事言っているのか分からないので適当に斜め読みして削除する．

Googleの支配する世界では，地球防衛は自己責任なのだが，セキュリティ・アラートが警告しているのに欠伸で無視する．免責事項がビッシリ書かれた法的文書も読み飛ばそうとして，ちゃんとカーソル下まで動かせと警告される．

ちゃんと読んだだろうな？ 読めるかそんな行間無し文書．イヌの寝床のおしっこ漏れ防止に丁度いいわ．

ある日，乗っ取られる．つまり，起きてこず寝床で死亡しているのが発見される．

半年： 禁じられた歌

2022年10月28日(金) 晴れ．

命日というのもおかしなものだが，今日でちょうど半年になる．死んでから，しばらく山に入っていない．


ウクライナの山中で一人暮らししている中年女性の動画を見た．食材調達のために，彼女はひとりで渓流にそって山を上がっていく．ブラックベリー，キノコ，山肌に多彩な自然の恵みが摘まれるのひっそり待っている．

滑りそうな彼女の足元を見ていて，イヌとふたりで同じように渓流を上っていったときの感覚がよみがえってきた．裸足の足にヌルヌルする岩肌の感触，腰を屈めて流れに張り出した枝葉を避けつつ歩くも，目のあたりにベットリと蜘蛛の糸が貼り付いてくる．

その糸の先から水の中に落ちて逃げる緑色の蜘蛛の慌てふためいた様子，砂のザラザラと入ったままの靴，水から上がって路上に出たときのイヌの身震い，再び駆け出すときの生き生きと飛ぶような足どり．

フーガ合唱が雲の上に突き抜けていく瞬間の開放，命の躍動の連鎖．誰もいない山の中でふたり，我々がそれらすべての所有者だった．


今はもう滅びた遺跡のように遠い．




花見に行ったなぁ．笑っている写真を見て，その時のことがありありと蘇ってくる．

そして，あれから5年たってやっと理解する．お前はお前の時間をいきていて，時の流れは私よりずっとはやく，その時にはすでにもう若くなかったことを．

以前のようになぜ走らないのか，どうして座り込んだまま動かないのか，せっかく桜の名所に連れてきたのに，もっと活気を示してほしい．

しかし，まだ蕾の桜の下で，お前は穏やかに笑ったまま動かなかった．もう年をとり始めていて，咲き始めた花を静かにただ見ていたかったのだ．そんな簡単なこともわかっていなかった．それでも「行くよ」と呼びかけるとヨイショと重そうに立ち上がって黙々とついてきた．

誰にもついて行かなかった私に，いつもついてきた．

写真のなかのすっかり白くなった笑顔に話しかける．「おーい，今はお前のことがずっとよく分かるようになったぞ．戻ってこいよ」．

草の陰に隠れるようにこちらをみて，恥ずかしそうに微笑った．お前の時はそこで止まったままだ．

666

2022年10月22日(土) 晴れ．外の天気がどうなっているのか，出ていないのでわからない．寒くも暑くもない．

家の中にいても疲れてしまったのは，離れて暮らす家族にメールを書くのに忙しかったからである．昨日今日だけでA4で10枚くらい書いた．ここひと月半の間に，同様のメールを40通ほど書き送った．これは2020年のコロナ騒動の頂点の頃のペースとほぼ同じである．

今はその頃を上回る危機の直前という意識があるので，仕事のない週末も休んでいられない．情報収集と整理，可能な対策の検討と3本立てである．

そのためにカネもかなり使った．これまでやったことがないことにも思い切って踏み込んだ．音楽が遠くなり(オペラ情報とガランチャのInstagramはずっとフォローしているが)，趣味でやっていた勉強に割く時間が激減した．それらは，ほぼ全て実際に家族を生き抜かせるための準備に振り替えられた．


Yahoo等に掲載される情報と主流メディアの解説がアサッテをみているのか，それとも自分が狂っているのかわかるときが近々来るだろう．少なくとも，2020年から2021年にかけて，最初欺かれてしまった後，認識の根本的な軌道修正は間違っていなかった．

この度も，予想が間違っていれば良いのだがと願わずにはおれない．しかしどうもそうとは思えない．世の中，異常な方向に向かっている．そのまま書いても，SFになるだろう．来たるべきモノの姿はまだ輪郭しか見えていないのだが，はっきりと666である．

米陸軍の第 101 空挺師団ほぼ 80 年ぶりにヨーロッパに配備

https://ria.ru/20221021/ssha-1825828255.html

露軍はとっくの昔に弾がなくなっているはずではなかったのか？　どうもそうではないらしい．どの預言者が偽物かは，当たらなかった予想でわかる．その後も，その連中の言っていることを聞き続けるのはバカげている．

破局

2022年10月21日（金）晴れ．寒くなったりまた汗ばむ陽気が戻ったりでなかなか忙しい．




久しぶりの休みで気分的に余裕ができたので，じっくり眠れるだろうと思っていたら夜中の2時半に目が覚めて眠れず．帰宅の電車のなかでイヌのことをあれこれと考えていたためかもしれない．イヌのことになると，思いは尽きない．一緒に生きた幸せが，だんだんと嘘のように遠のいていく．世間に出ると，嫌なことしかないから．

眠れないまま，いつも聞いている地政学のチャンネルやSky newsの解説やそのほかいろいろ聞いているうちに夜が明けた．視聴するそれぞれのチャンネルにそれぞれのスタンスがあるのだが，世界の政治経済状況が綱渡りの状態にはいっている実感が増す．特に欧州はmessという以外になく，どうすれば経済に秩序が戻るのかはわかりきっている（対露制裁を緩和する）のに，自縄自縛で動けない．制裁ももう何回目だ？　子供から笑われる．


政治が国民を忘れているので，かならず復讐される．現在フランスで起きている激しいデモはこのままだと前例のないレベルまで拡大しかねないし，ドイツは産業国家として重大なダメージを受けるだろう．

しかたないな，意思決定を左右する連中が，原理に凝り固まっている．国民から選ばれていながら，国民を寒さで震えさせ飢えさせて，何が民主主義の理念だ，正義だ．それぞれの国にそれぞれの文化と事情があって，世界は非西洋が大半なのだ．腐った民主主義と戦争の押し売りはいい加減にしろ．


もう自分で情報収集して考え，自己防衛でやっていくしかない時代に入った．注射の選択と一緒である．市場大暴落がちかいのは確実で，株式取引も慎重にならざるを得ない．

おさらば

2022年10月14日(金) 晴れ．日中はまだ汗ばむ陽気である．今週は仕事が大変でキツかった．

午後から福岡市に母を訪ねた．もうながくないかもしれないとおもって淋しかった．イヌが生きていたときは，福岡市によく行った．大濠公園や西公園，ドーム近くの海辺や元寇跡など頻繁に散歩した．母がいなくなれば，妹に会いに行くだけになるだろう．色々とおさらばである．

サヨナラといえば，長年愛読してきたThe Timesの購読をやめた．今までギリギリのところで翻意して購読を続けてきたのだが，最近は自転車を走って追いかけるときのようで，記事の視野や見解との距離が甚だしく開いてしまったことに呆然とする機会が増えた．それでも対立する意見も読むべきは確かである．

そう思って伴走してきたのだが，未接種者にたいする敵対的なコラムが堂々と掲載されるようになって，もうここらあたりがタオル投入の潮時と判断して，購読打ち切りメールをかいて送った．

数日後，翻意して欲しいという内容のアンケートが届いた．どうしようかと迷った(新聞購読をやめる大変さは，テロ組織との人質解放交渉の如し，と読んでいたので反応したくない気もした)が，アンケートには回答して，編集上の工夫で良いと思ったところはコメントをかいて褒めた．

20年以上付き合った相手と切れるときに，言いたいことはなにもない．本来は黙って去りたいが，良い点を認めて消えるのはそれ以下ではなかろう．

さらに，もう一つやめたサービスがある．例のPayPalである．理由は，広く報道されたから，書くまでもない．頭が狂っている相手に財布を預ける気はない，というだけであるのでこちらは躊躇もなにもない．インドやウクライナのイヌ・ネコ保護活動組織に送金したときには確かに世話になった．が，サバサバと永久におさらばである．


RFK Jrによれば，アンダーソン・クーパーの年俸は1200万ドル（約13億円）で，そのうちの1千万ドルはファイザーからのものだという．「つまり，彼のボスはCNNではなく，ファイザーなのだ」(RFK Jr)

現代の契約関係は「カネの出処(を知るとき)が縁の切れ目」である．凄い時代になった．

a poisoned gift

2022年10月6日（木）　晴れ．連日の昼間30℃がやっと終わったが，関東に比べるとまだ暑い（「こっちは冬になった」東京の娘）．うまく眠れるかどうかが，日常生活がスムースに進むかどうかの鍵である．


世界には頭の良い人が少なくないが，わざと隠れているのかと思うほど目立たない．一方，どうして注目されているのか全くわからない人も少なくない．

「毒の入ったギフト」について書いた下記の著者は前者の典型例である．すでに毒入り餅を食べてしまった西側の指導者たちは，これからどうするのだろうか？

https://www.thepostil.com/kharkov-and-mobilization/


コロナ騒動が始まってからかなり時間が経過したが，いまだに何かが継続している．それはなんなのか？

長期記憶を有するなら，かつて長年の信頼を裏切って毒入りの皿を平然とテーブルに並べた情報源をはっきりと固有名詞で覚えている．そして，再びかれらを信頼することはありえない．彼らは毒を盛ったのだ．

しかし，彼らはいまだに同じことをやっているのに，もう忘れてしまった人もいるようにみえる．あるいは，何を食したのかの認識がないのかもしれない．だれが毒の情報を食したのかは，やがてわかるときが来るだろうが，そのときにはもう回復することはできない．

荒廃

2022年10月5日(水) 晴れ．

近日中にプーチンから何か発表があるだろう．いちばんわかりやすいのは特別軍事作戦の対テロ戦への格上げである．そうなれば，今やロシア連邦の一部となった(少なくとも露国内の法的には)4地方で，本格的な「戦争」が始まるだろう．

EUやNATOの内部分裂も視野に入ってきた．英国トラス首相の背後にいる勢力の次の一手はなんだろうか？ Great Resetに都合のいい荒廃をすすめることであるとすれば，計画通りに行っているように見える．

置物

2022年10月4日(火) 晴れ．昨日も今日も昼間の気温が30度になって，かなり疲れてしまった．久々に早朝に頭痛で目が覚めて，薬を飲んだが元気がでない．もう昔のようには働けないが，求められるものは変わらないので，余裕がなくなってきている感じ．

家内がホームセンターから柴犬の小さな置物を買ってきた．ちょっと前に，買おうかどうしようかと迷って結局やめた品と同じもので，片手にのる大きさ．それをベッドの横の書棚においた．また，居間においてあった骨壺も持ってきて，その横に据えた．

撫でるものがふたつになった．話しかけていると，動き出しそうな気がする．小さな舌を出して一緒に遊ぼうと誘ってくる．一緒に歩きたい気持ちが募る．


撫でていると，今日はどこに行こうかな，と考えて迷った日々が戻ってくる．先にポーチにでて待っていたときの表情や，仕事からもどって玄関を開けたとき，飛び跳ねて迎えにきた嬉しそうな姿が，今もそこに見える．

それらの記憶が開いた箱の中から溢れでる黄金のように押し寄せてきて，どうしたらいいのかわからない．貸した何の覚えもないのに，あの時はありがとう，助かったよ，と何倍にもして返済されたような当惑．左右から，次々に花を浴びせられる花嫁がこんな気持ちなのか．お前はなぜ，無条件の愛着と喜びを，あんなに沢山もっていたのか．

預言者の幻視のようなその記憶は，この瞬間も砲弾と流血の叫びに煙る戦場の世界が，それでもなお本質的に良いことを証している．去って置物となったいまも，お前は命の祝福を刻み続ける．ハレルヤ！