SSブログ

戦いの舞台裏 [来るべき世界]

2024年2月29日(木)晴れ.

激しい咳で体力消耗して何もできなかった.1日寝て過ごす.

ある本を読んで色々と考えている.悪い奴らの趣味嗜好はどうにも不可思議でしかないので,なかなか予想が難しい.



国防総省がプランニングしたのなら,その国防総省を動かした者たちの正体はなにか? 彼らの最終的なシナリオが新世界秩序の確立であるすれば,必ず次のステップを用意しているはずだ.今回,不完全にしか成功しなかったコントロールを立て直す必要があるからだ.

しかし,なぜ成功しなかったのか? 彼らの制御「手段」が不完全で,「家畜」が途中から騒ぎ出したからだ.だから,完全に家畜を黙らせる方法を考えなければならない.食えなくする? 宇宙人が攻めてくる? 

いろいろとあるだろうが,次も結局また失敗するだろう.しかし,途中,多くの犠牲者は避けられないだろう.それは覚悟しておかねばならない.





nice!(0)  コメント(0) 

陰謀系w [来るべき世界]

2024年2月28日(水)晴れ.とうとうコロナあるいはインフルエンザにやられて,喉が痛い(発熱なし).この3年?4年間コロナとは無縁であったので,お前だけ贅沢だろう,いいかげんコロナ税払え,ということかもしれない.

身近にもいるのだが,コロナやその注射関連で,健康を損なって将来の見通しを破壊された人々に,責任を自覚する.国家に対する責任を自覚せよと迫られた80年前の若者は,Kamikazeという英語に名を残した.So what for you?

マクロンみると,自らすすんで操られるバカは本当に恐怖だというとがわかる.余計なことをせず,君はエルトン・ジョンのコンサートで踊ってればいいのだ.「マクロンこそ真のウイルス」(ある年配のフランス人)








日本の国会議員の話し方は本当に行儀がいいなぁ.感心する.半分ヤクザで陰謀系の自分はとても真似できないw.




今回のワクチンに関して騒動が世界中で起きている(超過死亡の増加,心膜・心筋炎等の急増)は素人でも知っている.関連医学文献も多数でている.目をそらしてなかったことにしたり,その後,レプリコン・ワクチン推進の世界の旗頭となって生産工場建てたり,これは何なんですか? 担当部署の若手職員は困って出張しかないだろう,そりゃ.

しかし,若者よ「君たちはそれでいいのか」.人生は短い.長いものに巻かれて生きて,溶けて消えるだけの一生のどこがいいのだ? さらにまた,今は日本国民全体の危機なのだが,内閣総理大臣はどこにいるのか? 


フーシ派は海底ケーブルの一部を切断した模様だが,中東の大混乱はこれからが本番だろう.石油・天然ガスの輸入確保等かねてより懸念のエネルギー安全保障および食料の確保は大丈夫なのだにゃ? それとも,国民一人ひとりで備蓄古米を竈で炊いて,なんとか凌げということですか? 聞くだけ野暮です.

ここのところ,面白くもない本(WEF系など)をアレコレ読んでいるので,浪漫が恋しい.人は美しく真実な,儚い幻によって生きるのです.それをもたない人間は,クズになる.



nice!(0)  コメント(0) 

ユーザーがボットでないことを確認する [来るべき世界]

2024年2月27日(火)曇り.早朝目が覚めて海外ニュースを聴いていたら2時間経過していた.こうした毎日を続けていると,読売やYahooJapanとは別な世界を生きている気がしてくる.

あとは,現実という点の近傍をとらえているのはどちらか,それにしたがってどう決断し,備えたか,の勝負になる.



タッカー・カールソンは生きてロシアから無事に帰れて幸運だった.





2024年2月27日の衆院予算委員会(第3分科会)における質疑:
「(ウクライナに対して)いままで総額いくらご支援なさいましたですか?」(質問者:原口一博議員)
「ウクライナの支援でございますが,約1兆8千億ということでございます」(答弁:上川外務大臣)

1.2兆円ではなく,1.8兆円の支援をつぎ込んだ.これからももっとやるつもりらしい.ところで,財政援助の内訳はなんですか? もしかしてウクライナの公務員の給与支払いも含まれているのですか? もう戦争の継続は不可能です.


愚かなトップをもつと国が滅ぶのは洋の東西を問いません(控えめに書いています).援助される方も,援助する方もトップが同じレベルです.










nice!(0)  コメント(0) 

1年10ヶ月 [イヌ・散歩]

2024年2月25日(日)今日は久々に雨が降らず晴れたままである.ただ,また若干寒さが戻ってきた.

■真実によって始まる
早朝に目が覚めて,地政学ニュースを聴いていたつもりが再び寝てしまったらしい.ところが,いつの間にかYouTubeのチャンネルが自動で切り替わっていて,Julian Assangeの米国送還に反対する海外の人々の数ヶ月前の演説を映し出していた.

朧な意識のなかに,「平和は真実によって始まる」という女性の言葉が飛び込んできて,ハッと目が覚めた.つまり,戦いが嘘を契機として始まるように,平和を回復するためにはまず真実から始めなければならないということである.

代わる代わる演壇に人がたって,告発する.ある証人は,米司法省のGarland長官は,Assangeを独房に入れることにないといっているが,それは信用できないという.そして,米国の独房がどういうものかについて具体的に話し始めた.

■独房
28年アトランタの独房で過ごした男性の経験.その人は小柄だが,両手を伸ばせば両方の壁に手が届く広さの部屋で,天井も低い.備品はベッドだけで,スティール製の壁は白く塗られており,電気が常時ついている.時計もないので今何時かも,昼も夜もわからない.また,頻繁にウトウトしたが,5分寝たのか5時間だったのかわからない.4年経過したに過ぎないのに,自分では10年たったと思っていたという.この人は未だに独房にあるが,死ぬまで出られない.

25年独房で過ごした別の人によれば,そこは死より悪い場所であり,やがて肉体的な苦痛を感じるようになる.正気が内部から絞りだされて,坂を滑り落ちて狂気に転がり落ちていく.また,全身のあちこちから出血をみた人,精神が崩壊に向かってもとに戻れなくなったという別の囚人の経験も話していた.


Assangeは米国送還されれば,機密文書を公開して,イラクやアフガニスタンにおけるアメリカの戦争犯罪を暴露した罪に問われ,懲役175年を宣告されるだろうという.いつ独房に入れられるかわからない.

■メディアの暴露
アルジャジーラの報道は,このAssangeの送還とNavalnyの獄死をめぐる西側メディアの報道の偏りを鋭くついていた.Assangeは「西側メディアを暴露したことで名が知られるべきだ」という告発は重い:




■露資産のウクライナへの譲渡
一方,西側によって凍結された露資産を「盗んで」ウクライナに送るという案は,一時なりを潜めていたようにみえたが,話は進んでいたようである.新聞報道によれば,国際法学者10名が各国政府に書簡を送付したと述べている:

〜〜〜

日米欧の国際法学者ら10人が,経済制裁の一環で凍結されたロシア資産のウクライナ復興への活用について,「国際法上,合法だ」との見解をまとめたことが21日,分かった.

書簡は,ウクライナ侵攻により「ロシアは,国際法の最も根本的なルールに違反した」と強調.「国際法は,『対抗措置』を取ることを認めている」と指摘し,ロシア政府の資産をウクライナなどへの補償に利用できると結論づけた.

 具体的には,「国際メカニズム」を創設し,金融機関などが保管している凍結資産を移転.ウクライナなどからの補償請求を個別に審査した上で,分配する手法を挙げた.
    
共同通信(2024年2月22日配信)

〜〜〜

これは「凍結資産活用を後押ししそうだ」と記事の中で書かれている.

■「Navalny法」
後押ししているのは,西側法学者だけではない.ドイツの連邦議会外交政策委員会のノルベルト・レトゲン(Norbert Röttgen)委員長は,最近ロシア資産の没収を求め,そのための法律を 「Navalny法」 と呼ぶべきだと主張しているようである.彼が独連邦議会で述べた内容:

「西側諸国はロシアの国家資産3000億ドルを凍結した.この金はウクライナの防衛と復興のために没収されるべきだ.これは国際法上の複雑な問題だが,基本的な公平性の問題だ.私は,この没収を許可する法律をNavalnyの法律と呼ぶことを提案する」.




■ユーロ市場の崩壊
以下,仮称「Navalny法」とよぼう.Navalny法には,どのような困難,帰結・報復が予想されるか? 2024年2月中旬の報道では,以下のような例がある:

凍結されたロシア資産の主な保有者であるベルギーのユーロクリア(Euroclear)は,この資金を活用する計画に反対している.ユーロクリアは,ロシア中央銀行の凍結資産260億ドルのうち1910億ドルを保有している.

我々は,ロシア中央銀行が,すべてが差し押さえられ,ユーロクリアの義務が消滅したことを単純に受け入れるとは想像できない.

モストレイ(Mostrey)CEOは,同社に対する法的措置の可能性を警告し,ユーロクリア・システム,欧州資本市場,ユーロに対する信頼が損なわれないよう,「合理的かつ理性的な意志」が勝つことを望んでいる.


つまり,ユーロに対する信頼を根本から損ないかねないということである.ドルを武器化して失敗したことは敵のプーチンまで(タッカー・カールソンのインタビューで)言及した愚策だが,今度は欧州資本市場・ユーロも同じ轍を踏む可能性が高い.経済を損なったら,戦争などできない.


■ノルド・ストリーム破壊は誰がやったのか?
その前例があるではないか.今の独経済の空洞化や不況突入はなぜもたらされたのか? 最大の原因の一つは,エネルギー価格の高騰で,独の化学工業などが生産費の高騰に悩まされたからだ.そして,エネルギーコストの高騰を招いた主要な理由は,ロシアの安価な天然ガスがたとえばノルド・ストリーム経由で入らなくなったからである.では,ノルド・ストリームは誰が破壊したのか?

バイデン大統領は(V.ヌーランドも然り)記者会見で,ロシアがウクライナに侵攻した場合,「ノルド・ストリームはもはやない」と述べて会見場の記者たちを驚かせた.外国の資産がなくなるということの意味を問われて,彼は言葉を濁したがが,言わんとすることはやがて明らかになった.ノルド・ストリームは爆破されて利用でき「なくなった」.誰がやったのか?

結局,西側の調査は公表されず,ショルツ独首相も回答しない.実に不思議な現象だが,西側の主要メディアはこの重大事件を曖昧にして追求しない.

この一事をとってみても,西側報道の便宜主義が明らかで,彼らは自分たちの生活を破壊する巨像が部屋の中を徘徊しているのに,それを無視しているのである.どうして彼らの報道を信頼できようか? プロパガンダへの追随は,彼ら自身の存立を危うくしつつあることすらわからない.


ウンザリしてきたので,閑話休題.


この3連休は天気がイマイチでやっと晴れたと思って自転車で外に出ようとすると,雨が降りだす有様で,公園を歩く以外は遠出はしなかった.イヌが元気だった頃は,週末の連休はかならずといっていいほど海にでかけていたのに.

特に,福岡市東区の香椎浜から西戸崎の周辺は近くて(車で30分前後)しかも自然が豊かで,人も動物もリフレッシュする絶好の場所だった.それが今は失われた.というより,イヌが死んで2年近くたっても,そこにいけば以前のことがよみがえるので,脚が向かないといったほうが正確だろう.

bridge_Nov2016.png
福岡市東区にて

ただ,仮に戻ったとしても涙は出ないだろう.かつて遊んだ場所の記憶に伴って生じる空虚は,時間とともにエーテル化して重さを失っていく.直後の,くり貫かれたような無感覚(hollowing numb)は徐々に気化していった.すれ違うときのかすかな化粧の匂いが,いつまでもその場所に残っていることはないのに似ている.


一方,骨壷はいまでも触れることができるので,時間とともにイヌ自身を撫ぜているような気持ちが強くなる.骨壷の正面には,2つの小さな房が垂れていて,それはちょうど昔の大店の暖簾か,あるいはイスラエルの神殿の至聖所を隔てる幕のように,普段は中に収められた記憶を日常生活のゴタゴタから遠ざけ覆い隠している.だから撫でるときは,暖簾を分けるようにして記憶の中に入る.

そうすると,そこには別の世界が今も拡がっている.中に収めた頭部の骨のあたりを撫でながら,誰にもいえない事柄を話しかける.それは表現しようさえない感情の塊そのものであったりする.中から返事はない.ただ思いの波動が中に入っていくこと,そして黙って撫でられている姿が見える.

しかし,生きているときも返事などしなかった.それでも聴いているはわかっていた.なぜ? まったく予想もしていないときに,返事をしたからだ.散歩で小休止するとき,靴の上におしりを載せて背をむけて座った.手の甲を舐めた.顔を舐めにきた.座って笑った.すべてが聴いていることを証ししていた.

その記憶をたどっていると時間は消えて,深い充足が霞のように思い全体を覆う.だれにも話せない魂の底を知っているものがまだここにいるという安らぎが満ちる.

ひとりひとりが分離され,絶えず攻囲されている世界で,これ以上の幸せがあるだろうか? たとえ向かい来る矢は激しさを増しても,この世界に生み出されたことに感謝するのはそんなときである.身に余る光栄あるいは慰めという表現しかみあたらない.

損傷した老朽船でもドックに入れば,少しは見栄えが戻るだろう.かつての活力は消えても,たとえ見栄えだけだとしても,それが船に力を与えることは相違ない.そうしたドックのような魔法の箱を身近に持っているのは幸いである.




nice!(0)  コメント(0) 

遍歴 [来るべき世界]

2024年2月21日(水)激しい雨.

カラー革命の様子がCNNで現地報道されていたときのことを覚えている(当時はケーブルテレビを契約していてBBCや米CNNをそのまま見ていた).夜中だったが信じられず,家内を起こしてともにテレビの画面のなかの火に見入った.

それから東日本大震災があった.CNNのクルーが遠方の福島第1原発を背にして,なぎ倒された街の瓦礫の中から報道するのを聴いた.途中,津波警報が鳴って,驚いた太り気味の男性レポーターが息を切らし体を揺らして避難する様子を,申し訳ないような気持ちでみた.

その後,テレビを処分し見なくなった.NHKの報道に我慢がならなくなったから.戦後最大の祖国の危機に,真実を抑えこむ以外なにもできない公共放送に,これまでおとなしく受信料を収め続けた自分に腹がたった.

何かを失うのではないか,という懸念がなかったわけではない.しかし,それは全くの杞憂であった.逆に自ら情報を求めることをはじめて,これまで知らなかった情報の地形がみえるようになった.やはり,受動的に受けるだけではダメなのだ.

この個人的認識の発展は,東日本大震災の犠牲者・被災者が残してくれた遺産である.それを受け取ったものには,彼らに返さなければならないものがある.


それからネットで英米のライブ(録画)報道を視聴するのがメインになった.同時にTwitterで海外ニュースを追跡し,随分助けられた.

そして,2020年の大統領選挙でふたたび情報と世界認識の地殻変動が起きた.合衆国の現役大統領が,世界の代表的なSNSから排除されるという信じられない事態がおきた.Twitterから排除された「下品な」大統領の言い分を聞くために,Parlerにアカウントをもった.

同時に,夜中にネットで米議会の公聴会や討論のライブを聴くのが日課になり,日常的な寝不足に陥った.昼間の仕事のときに朦朧として迷惑をかけることもあったが,「これまで見たことのない何かがおきつつある」という緊張が,スケジュールを維持させた.それに被さるように,コロナの異常事態が発生し,緊張に拍車がかかった.

しかし「なにか大きなこと」はコロナそのものではなかった.その後ろで蠢いていたこと,つまりフリースピーチの剥奪,真実の捏造(Narrativeの生成維持)が本丸だった.情報統制,制御されたメディアとそこに登場してNarrativeに沿ってしゃべる御用知識人とジャーナリスト,制御された選挙と操られる行政組織,いまその姿の輪郭が明らかになりつつある:




久しぶりに衆議院の財務金融委員会の質疑を聞いた.答弁は質問を無視したペーパー読みだが,それが常態化しているので,痛くも痒くもない.若い世代がこれでは,国が没落するのも当然だろう.しかし,国民は見ているぞ.

〜〜〜

YouTubeで各国の国歌を並べて唱っている動画がある.聴いていると,それぞれの国の歴史や自然や国民性が思い浮かんで飽きない.米国はいかにもこれがアメリカだという歌だし,英国はもう15年以上昔の庭の赤いバラや友人たちのことを思い出して書きようがない.南アの国歌も,インドも,パキスタンも,人と自然が曲とともに拡がっていく.ドイツはどう聞いても独リートと言うしかなく,露国歌の旋律は力強く広大なシベリアを想う.

これだけ多くの素晴らしい国々が,争い血を流すなんて何をやってるんだ.音楽は,世界がいかに救いようもなく愚かであるかを教える.だから,ただ一つ「君が代」に良いところがあるとすれば,それが平和が続くことを願っている歌だということだ.








nice!(0)  コメント(0) 

連帯責任 [War]

きょうのニュース
日本・ウクライナ復興会議:「わが国が率先してウクライナへの連帯を示す観点からも極めて重要」(上川外相)


2024年2月19日(月)激しい雨.風邪を引いたのか,寒気と頭痛がする.散歩はやめたほうがいいかもしれない.

生前,父が山本五十六大将戦死の国葬に言及して,無敵のはずの連合艦隊の司令長官が前線で戦士したという事実に驚いて,子供ながら突然,戦況の逼迫に目覚めたと話してくれたことがある.

山本大将戦死は昭和18年4月なので,ミッドウェーの敗戦からすでにおよそ1年が経過しており,ガダルカナル島撤退はその2ヶ月前,最初の学徒出陣までおよそ半年しかなかった.つまり,我が国の劣勢は隠しようもなかった.

同様に敗勢濃厚な現在のウクライナ軍にとって,Avdeyevkaの陥落は太平洋戦争の時系列のどの位置に来るだろうか(もちろん露軍の勝利を前提として考えている)? ミッドウェーより後,もしかしてガダルカナル撤退から山本戦死のあたりか? だとすれば,もうあまり時間はないことになる.2年後には原爆が落ちたのである.

Zelensky's X post on Feb 18, 2024
'First, we all must do not just something but everything possible to defeat the aggressor. Dictators do not go on vacation. Hatred knows no pause. Enemy artillery does not fall silent due to procedural issues. Warriors standing against the aggressor need sufficient strength.'

「憎悪」なのかどうかは知らないが,Avdeyevkaでの勝利の後,確かに露軍は進撃の手を緩めず,そのスピードと圧力が一段と強まっているようにみえる.

ゼレンスキーはトランプに対して,「戦場を見に来い」とツイートしたが,見に行くべきは,最近のMunich Security Conferenceでのパーティに集っていた西側の戦争指導層の面々だろう.彼らは,美食を囲んで歓談する余裕があるのか? 自分たちの足元に水が及びつつあることを知らないように見える.

一方,「独裁者」プーチンはどうか? タッカー・カールソンのインタビューについて,最近彼はこう補足している(ロシア国内での別のインタビュー):

「ウクライナ方面で起きていることすべてがいかに敏感な問題であるか,我々の思考回路を理解し,我々の状態を理解することは,我々自身にとっても,海外のリスナーにとっても重要なことだ.海外にとっては,ウクライナ問題はかれらの戦術的ポジションを改善することだ.しかし,我々にとってこれは宿命だ.生きるか死ぬかなのだ」(プーチン)


これはプーチンの変わらない決意であり,最初から全NATOを敵に回して引かない決意なのである.これを読み間違えると大変なことになる(もうすでになりつつあるとみえる).

一方,米国ではこのように書く著名な論者が出てきた:

〜〜〜

「ウクライナ人の最後の1人まで戦う」気があるなら,その特権的な手を挙げよ(一部引用)
Douglas MacKinnon, Feb 17, 2024 (source:The Hills)



2023年8月,米政府当局者は,2022年2月のロシアの侵攻以来,ロシア軍とウクライナ軍の死傷者は約50万人に上ると推定した.11月,国連人権事務所は1万人以上のウクライナ市民が死亡したと発表した.

最近,ある元情報当局者が私に語ったところによれば,部隊の死傷者は現在100万人を超えており,国連が推定している民間人の死傷者数はそれより劇的に多いということだ.100万人以上の死傷者・・・

悲しいことに,悲劇的なことに,しかし意図的に,ロシアとウクライナの戦争による人的被害についてはほとんど報道されていない・・・しかし,ロシアとのウクライナ戦争を支援するという考えが,「ウクライナの人々を救う」ため,そして国のインフラを救うためであったとすれば,その行動を提唱した人々は惨めに失敗したことになる.

どのように惨めなのか? CNNが最近報じたように,戦争は残忍な塹壕戦に発展している.「ロシアのウクライナ戦争の最前線にはネズミがはびこり,兵士を嘔吐させたり目から出血させたりする病気が蔓延し,戦闘能力を麻痺させ,第一次世界大戦の塹壕戦で兵士を苦しめた陰惨な状況を再現している」と報じられている.

何千キロも離れた安全な場所から,6桁や7桁の給料をもらいながら,ウクライナの若者たちにロシアの戦争マシンの歯に向かって進軍するよう擁護し続ける大西洋両岸の特権階級や「ネオコン」階級には,そんなことはどうでもいいことなのだろうか.

もし彼らが,何十万人もの死者や負傷者,破壊されたインフラ,ウクライナから逃亡した600万人以上の人々,行方不明になったと思われる何十億ドルものアメリカの税金など,まったく気にしていないのだとしたら,第三次世界大戦を引き起こすことに関して,彼らはどのような考えを持っているのだろうか?・・・

第一次世界大戦の惨禍を再現した現在の「塹壕戦」の詳細を伝えるCNNの報道と同様に,この戦争を継続的に推進している人々は,少し調べて,そもそも第一次世界大戦の引き金となったものを思い出すべきかもしれない.一見何のつながりもなさそうな仕掛け線が,次の仕掛け線,次の仕掛け線へとつながり,何が起こったのか誰も知らないうちに,2000万人以上の人間が死んだ・・・

戦争が激化するなか,何十万人もの男性,女性,子どもたちが殺傷されたことを誰が認め,彼らの擁護を叫ぶだろうか.人間の完全な殺戮や,次の世界大戦を引き起こす可能性が,いつからわれわれにとって重要でなくなったのだろうか?

そのような戦争では,贅沢の泡の中で暮らす特権階級や利益を得ている人々でさえ,逃れることはできないだろう.

〜〜〜

自らが仕掛けた罠に落ちるのなら,政治家が自分たちだけで落ちてくれ.連帯に巻き込まれるのはまっぴらだ.


欧米の主要メディアがもはやメディアではなく世論を一定の方向に操作する単なるプロパガンダ機関であることは,コロナ・ワクチン騒動で多くの日本人が気づいている.医者を「かつては」尊敬された職業だった,と嘆いた著名なドイツの医学者もいる(その人はいま以前よりもっと尊敬されているが).権威で情報を押し付けて統制することに失敗したのだから,何をきいて信頼せよと言うのか? 実験対象になる家畜にも魂はあるのだ.


今回のロシア・ウクライナ紛争の報道を見ても,書物でしか知らなかった戦時中の「大本営発表」がどのようなものだったのかを,その本質が繰り返されるのをみた気がする.その意味では,勉強になった.

昭和の戦時中においては,新聞やラジオの発表に取って代わるものはなかった.しかし今は時代が変わった.英語が理解できて(機械翻訳でロシア語すら読める時代だ)SNSやそのほかの非主流メディアの報道にアクセスできる若い世代は,日本の主要新聞の恥知らずに呆れている.みんな知っているのだ.

情報の氾濫に手を焼いた既得権益の受益者は,イーロン・マスクのXに轡をかけ,disinformationだのmisinformationだのと言い始めた.言論規制されたツイッターの時代に戻して,彼らが情報の真実性を定義し,「嘘と真」をコントロールするのだという.しかし,裸の王様の行列は長引けば長引くほど,日の光に晒される.汚れた下着もチラチラするようになる.

ついにそれを人々がもう見たくないというとき,彼らはどこに隠れるつもりか?






nice!(0)  コメント(0) 

戦況 [来るべき世界]

2024年2月18日(日)晴れ.

昨日のもっとも重要な国際ニュースはナワリヌイ(Navalny)氏の獄中での突然死だったらしく,Yahoo Japanの国際面には関連のニュースが並んでいた.

ナワリヌイ氏のことについては,ここでかなり前に書いたことがある.その頃は英The Timesを毎日読んでいたので,氏に関する主要な情報源は英国のメディアであった.その後,迷った末に購読をやめたので,その紙面で今どのような報道がなされているかはしらない.もっと踏み込んでいえば,知りたいと思わない.ゼレンスキーをリンカーンにたとえる論説を読んでついにバカバカしくなってやめたのだから.

XをはじめとするSNSではいろいろ書かれているので,それらについては一応は承知しているが,だれにせよ人命が失われることは,何よりも家族にとって辛いことであり,死者について全くの他人がなにか書くのは気が進まないので,やめておく.


また,西側の拡声器が語る同氏をめぐるNarrativeについてはもとより言及したいとも思わない.もう西側主要メディアと政治家への信頼の純潔は汚されて久しいので,関心があるのは経済や社会や戦場の現実がいまどこにあるかに関する(できるだけ)正確な情報を得ることだけだ.

Cui bonoと言う観点だけで言えば,プーチンにはマイナスだけしかないのは明白だし,彼が西側メディアをどう見ているかも,すでにタッカー・カールソンのインタビューで語られている通りである.例によって外務省のZakharova報道官のコメントがすべてだろう(この女性はかなりファンが多いようで,わかる気がするw).

それよりもAvdeyevkaからのウクライナ軍の撤退が,まるで戦意喪失の崩壊に近い潰走だったという海外の地政学サイトの解説が,今後の展開を予想するうえで非常に重要に思える.ロシアは戦場の現実しか見ていないし,それだけが来たるべき事柄を語る.


nice!(0)  コメント(0) 

もうすぐ春 [イヌ散歩]

2024年2月17日(土)晴れ.快晴というほどではないが,一日中暗いのはたまらないので,夕方の散歩も少し気分が軽かった.公園も春っぽい陽気で,汗をかいた.

公園で後ろ右足がひとつ欠けたゴールデンが元気に歩いているのをみた.Gene WolfeのThe Book of the New Sun シリーズに出てくる3本脚の犬Triskeleのことを思い出した.あのSFには一度読むと忘れることのできない幻想的な場面がいくつもあるが,野宿している主人公の近くにTriskeleが寄ってきて一緒に横になる静かな夢の場面もそのひとつ.なんというか,あれが自分にも実現しないだろうかという気持ちが日毎に強くなる.寝床のそばに置いた写真に話しかける.


今日も朝からいろいろなニュースがあった.そのひとつひとつについて考えていると,5年前とは世界の見え方がすっかり変わってしまったことをあらためて思った.当然といえば当然だ.

2020年の米大統領選挙から,なにかおかしなこと(とくに言論封殺)がアメリカで起きているという当惑からはじまって,コロナの大騒動へと発展し,自分のコンパスは完全に狂ってしまった.もう以前とおなじ南北を指すことはなく,絶えず振動しているので,世界像が固定せずブレて見える.変わっていないのは,コンパスを支える手,何に命をかけるかという深淵くらいだ.

しかしあの凄まじい嘘を経てもなお,同じ政治と社会を信頼し,同じ思考の枠組みを維持している人々が少なくないように見えるのは驚きだ.もう忘れてしまったのか? あの人殺しと人権制御の異常事態を.

羨ましような気さえするが,イヌのことを忘れないのと同じく,もうもとの信頼に戻ることはできない.私はヒトではなかった.家畜だったのだ.そして,これからもそうだろう.




nice!(0)  コメント(0) 

・・・溜め息 [雑感]

「あァあ、俺はこのさきどないしたら宜(ヨ)かろ、とほうっと吐息せぬ日とてはござりませぬ」(宇野千代・おはん)


2024年2月16日(金)曇り.今日も冴えない天気.さえない気持ち.いつまで仕事を続けるのだろうかと考えて,暗然とする.生活を維持するためには働かねばならない.後期高齢者になっても,頑張って働いている人々には頭が下がるが,いまや日本に老後はあるのか?


2月19日に都内で「日ウクライナ経済復興推進会議」が開かれる予定である.産経新聞の報道によると

「両国政府関係者や日本企業約80社,ウクライナ企業約50社の関係者ら計約300人が参加し,地雷対策やがれき処理,農業,デジタルなどの分野で協力文書を交わす見通し.政府はロシアによる侵略から2年になるのを前に,官民一体でウクライナへの支援を打ち出し,力による一方的な現状変更を認めないとの姿勢を改めて強く打ち出す考えだ」

となっている.


「力による一方的な現状変更を認めない」というのは当たり前のことだが,その呪文も敗戦までが賞味期限である.敗けてしまえば裏で何があったのかが白日の下に晒される.だからなんとしても「敗けさせるわけにはいかない」.これを無理筋という.


なぜなら,155ミリ砲弾の年間生産量の現実は,いかなる呪文も打ち破るからである.欧米戦争指導層の低レベルは,お笑いでしかない.ドイツはどうするつもりなのか,本気で心配する(マクロンやトルドーははもともと嫌いなので,どうでもいいw).


米国の現政権および民主党(エセ共和党)にとって,ウクライナ支援は自国の南部国境を防衛すること以上に重要となっている.その尋常ではない入れ込みは,vassal stateたる我が国にも影を落として,入れ込みの日米同期状態(G7同期?)というべきだろう.

今やアメリカ国境防衛のやる気なさが,米国内にいかなる無秩序と混乱をもたらしつつあるか,あるいは欧州全域に広がりつつある農家のトラクター・デモがどうなっているは,みんな知っているのだ.知らないのは日本の新聞社だけか,もしかして? 

知らなかったら,'The Attack'をよんでみるといい.10月7日の(ハマスによるイスラエル)攻撃は,今度はアメリカ国内で起き得るとしたフィクションが売れている.あるいは,例のタッカー・カールソンのモスクワのスーパーからのXへの投稿 をみていないのか.

タッカー・カールソンは,最近モスクワの食料品店を訪れた際,米国の政治指導者たちに対してかつて「面白がっていたのが,いまや怒って当然」の気持ちへ変わった.なぜそうなったのか?

「彼のクルーは,カートに一杯の食料品がアメリカドルで約400ドル相当すると推測していたが,それは100ドル程度だった」からだ.つまり,「悪の中心地 」であるロシアの食料品店に来て,物価や彼らの生活ぶりを見て,卵,パン,ワイン,その他の主食を買い求めて母国と比較したら,国内の指導者たちに対する気持ちが先鋭化させられる,と言ったのだ .(2024年2月16日,Josh Dickey)

radicalize=cause (someone) to become an advocate of radical political or social reform (OED)

つまり,政治家にとって大切なのは,国民の日常生活の保守であり,政治の保守なのではない.米国ワンワン保守で国民生活が守れないならば,それが最重要な国民の大半には,右も左も関係ない.


では,我が国の復興支援はどうなっているのか? ウクライナの農業や生活復興支援の前になすべき日本人の農業支援や(注射後の)生活再建はどうなっているのか?

その点を考えるうえで参考になるのは,農林水産省が食料・農業・農村基本法改正案と併せて今国会に提出する食料供給困難事態対策法案(仮称)である.それによると,コメ,小麦,大豆などが不足する食料危機時に政府が供給目標を設定し,農家に増産計画の届け出を指示できるとし,従わない場合は20万円以下の罰金を科すという(共同,2月8日配信).

繰り返すと,コメ,小麦,大豆のほかに「国民が日常的に消費するもの」や「国民の食生活に重要なもの」を政令で「特定食料」に指定し,それらについて政府が「農家に増産計画の届け出を指示することができる」・・・どころか,「従わない場合は20万円以下」の罰金である.

ばっきん,Bakkin, Fine,ペナルティである.正気か? 強制で食糧不足が解消できるなら,そもそも食料不足の心配はない.複雑系サプライチェーンの混乱が,強制で正せるなら,品不足の心配はない.

しばらく前,ある著名なアメリカのエコノミストが,その時事解説の中で,ホワイトハウスの前にギロチンが建てられる事態に言及していて,びっくりしたことがある.しかしいまや,それを驚く気持ちはなくなった.

大半の国民がよく知らない他国の復興を計画する一方で,自国内を破産させるなら,どの国でも同じ事態が起き得る.こう考えるのはラディカルなことなのか?


そうではないだろうが・・・きっと世の中には立派な人間が予想以上に多く生きているのだろう.

'For we brought nothing into this world, and it is certain we can carry nothing out. And having food and raiment let us be therewith content.'









nice!(0)  コメント(0) 

Gold von den Sternen [音楽]

2024年2月12日(火)晴れ.昨日同様に,霞がかかったような空模様で,晴天というには若干足りない.昨夕の散歩は結構肌寒かった.

今秋,博多座にミュージカルMozartがくるということなので,誰が歌っているのか知りたくて娘に聞くと,Mozart役はもとジャニーズだというので途端に萎える.ただ,'das Gold von den Sternen'は曲・歌詞ともによい.とくにかつて好きでたまらなかったドイツ語の響きに,長らく眠っていた青春の情熱がよみがえる:

 

Am Rand der Welt fällt Gold von den Sternen
Und wer es findet, erreicht
Was unerreichbar war
Sein heißt Werden, Leben heißt Lernen
Wenn du das Gold von den Sternen suchst
Musst du allein hinaus in die Gefahr

しばらく聴いて1時間があっという間で,その間に,廃棄ゴミが一掃されたあとのだれもいない夜中の路上のように,低周波の静謐なエネルギーが諸々を拭い去って精神全体を覆いつつむ.これが音楽である.


一方,経済国家としてのドイツはもうこのままだと致命的な重症を負いかねない.何らかの政治信条や固定観念がより重要な使命に優越すると,バカげた手を指して危機を招く(Duranの最新の議論の主題はなにがこの危機を招いたかであった).

ヘボ将棋,王より飛車を可愛がりとはよくいったものである.王様(国民の衣食住)よりも飛車(どこかの覇権国家や組織への従属)を可愛がり,飛車はあさっての方向を向いて生きていても,身近の王は詰んでしまう.いま我が国もドイツと同じ道を辿ろうとしている.




なぜGold von den Sternenが見えないのだろうか? 見えていても,それをもとめて危険の中にでていく勇気がないのなら,政治家であることをやめるしかない.






nice!(0)  コメント(0)